特集2:賢いツールの導入が報告書作成を変える!集計データがもっと
“身近でパワフルな情報”に大変身
奉行シリーズで集計したデータ、もっと思い通り加工したい。しかも、スピーディに、正確に、そして完成度を高くして――。日頃の資料・報告書作成で、こんな思いを浮かべたことはありませんか。わがままで気まぐれな要望、そんな願いをかなえてくれるツールがあったら、担当者も経営者もうれしい限りですよね。
実はあるんです。それが、奉行シリーズと連動した「報告書作成ソリューション」。データの集計・加工・分析を手助けしてくれる賢いツールです。
でも、報告書作成ソリューションがどのように役立つかよくわからないし、今までのやり方を変えるのも面倒だろうし、コストもかかるし、使い方も難しそうだし…。大丈夫。そんな心配、一切いりません。
今回は、資料・報告書のレベルを一段アップさせる賢いツールを活用シーンごとに紹介し、それぞれどのような特長や効果があるのかを解説していきます。
今回ご紹介する奉行シリーズに連動した3つの報告書作成・分析ツールは、それぞれ様々な角度から数字を捉えることができるうえ、操作に時間をかけずに分析が可能です。ご紹介した中で少しでも気になるソリューションがあれば、各ページ右側にある問い合わせ先やホームページにアクセスしてみてください。今までの月末月初の慌ただしさも、歯がゆかったデータ分析も、きっと解決に導いてくれるはずです。
【奉行シリーズ連動の報告書作成ソリューションとは】
奉行シリーズで作成したデータ(以下、奉行データ)と連動し、集計・加工・分析などを行い、報告書作成や経営の意思決定に活用するツール。目的に合わせて自在に操作でき、自社独自の帳票やフォーマットの出力、急なデータ加工の依頼にも対応し、目的やシステム環境に応じたラインナップが多数そろっています。
奉行データ×Excel
ビジネスシーンに欠かせないExcelは、誰もが使い慣れている基本の表計算ソフト。ですが、使い慣れたExcelの操作であっても、帳票数や加工数が増えれば、手間もそれに比例して、ミスも多くなってしまいます。次から次へと課される作業を、効率よく正確に進める策はあるのでしょうか。奉行データをExcelに出力する頻度の高い企業向けのツールをご紹介します。
こんな声に応えます
●奉行データをExcelに出力して資料や報告書を作成している
●自社独自のExcelフォームに奉行データを転記している
●Excel帳票の集計やチェックなど作業時間をできるだけ短縮したい
●使い慣れたExcelの機能を使って誰でも簡単に集計表を作成できるようにしたい
●急な資料作成にも即座に対応できるようにしたい
データ転記・集計にExcelの使用が頻繁なら
連動性に優れた特化型ソリューションにフォーカス
奉行データ専用だから初めての導入も安心。ソリューションの活用メリットとは
 前述したように、奉行シリーズ連動のソリューションは、奉行データの集計・加工・分析をより早く、より正確に行い、報告書や資料の完成度をより高くするツールです。企業活動するうえでは、各企業とも基本となる作業(会計業務などの基幹業務)のやり方や目的にそれほど差異はありませんが、そこで発生したデータを、どのように活用するか、どのような使い方をするかは企業によって異なります。奉行シリーズの搭載機能や表計算ソフトを使ってデータを加工することは可能ですが、自社の細かい要望にすべて応えていくには限界があります。
 そんなときの“お助け舟”が、奉行データとの連動性に優れたソリューションです。奉行シリーズ向けの専用ソフトなので、奉行データをすぐに加工できますし、ソリューションは操作が簡単なものばかりで、初めての利用も安心。使用中の奉行シリーズや自社独自のデータ加工に適したものを選べます。
使い慣れた操作そのままに。特化型ソリューションで効果てきめん
 奉行データの転記や集計に、Excelで作成した自社独自の形式を採用している奉行ユーザーは多く、Excelの使い勝手には定評がありますが、反面、奉行データの連動には改善の余地があります。たとえば、勘定奉行データのExcelへの出力。汎用データを作成してExcelで利用することは可能ですが、データを整理してフォーマットに落とし込むのは結構大変な作業です。データ量が増えればチェックもれも発生しますし、2次加工、3次加工と続けるうちに情報が失われてしまうこともあります。安易なコピー&ペーストも間違いを引き起こしかねません。担当者にとっても作業負担はかなりのものです。
アテネコンピュータシステム 経営目付役  そこで、Excel加工に着目したソリューションの出番です。株式会社アテネコンピュータシステムの「経営目付役−会計−Excel編」は、奉行データとExcelを連動させたソリューション。勘定奉行のデータを瞬時にExcelに出力するだけでなく、ワンタッチでExcel帳票に連動して転記・集計でき、自社オリジナルのExcelフォームを使っていても、汎用データの作成と出力の作業、そしてチェック作業も不要になります。今まで通りExcel機能はそのまま使えるので、ピボットテーブルで自由に集計表を作成できます。
 「奉行データとExcelをスムーズに連動させたい」という明確な声にピンポイントに応える特化型のツールは、効果が出やすく導入敷居が低いのもポイントです。
経営目付役-会計- Excel編の製品詳細はこちら
賢い活用方法&効果(事例)
■課題・問題
×経営会議用の月次管理帳票を作成できるのは社内の情報システム担当者1名のみ。経理部門では管理帳票を作成できず、必要な会計データを自由に取り出すこともできない。
×作成手順やExcelのマクロ、セルの参照式が複雑で、誰もメンテナンスできていない。
×管理帳票作成の属人化で、緊急時に対応できなくなっている。
■導入後の効果
●操作が統一化されたことにより、経理担当者が経営会議用の月次管理帳票を作成できるようになった。
●帳票作成の運用が簡単になり、経理部が必要とする会計データを瞬時に取り出せるようになった。
●Excelに簡単に出力できるため、月次会議用の帳票作成だけでなく、営業部で利用している帳票作成にも応用して使える。
■課題・問題
×毎月、手作業で行っている帳票を簡単に出力できるツールを導入したい。
×勘定科目別、集計科目別に前年対比推移表などを簡単に出力したい。
■導入後の効果
●5、6種類の科目別に資料を作成するのに2時間以上かかっていたが、10分以内に作成できるようになって、大幅な時間短縮が実現できた。
●取引先別など、視点を変えて様々な集計表を作成できるようになった。
■課題・問題
×会議用の資料をすべて手作業で作成しているためミスが多く、作成する時間もかかっている。
×会議用のExcel帳票を簡単に作成できるようにしたい。
×1人の担当者に偏っている資料作成業務を、他の担当者でも行えるようにしたい。
■導入後の効果
●Excel資料の作成が格段に楽になり、大幅な時間短縮になった。一から数字を追うストレスがかなり軽減された。
●作りたい資料を作成するために予算、前年実績を何度も集計していたが、一度に出せるようになった。
●1人の担当者に偏っていた業務を複数人で分担できるようになり、業務負担が軽減できた。残業時間も短縮された。
奉行データ×スピード×スマートデバイス
パソコン、タブレット、スマートフォンなどのITデバイスの普及に加え、それらに搭載されているアプリケーションや、ブログ、SNSなどのインターネットサービスの発展で、ITから生まれる情報は膨大になり、企業が扱う情報量は増えました。その雑多な情報をいかに有益なものに変えるかに企業は頭を抱えています。奉行データも同じで、データが蓄積されるほど、扱う情報は増え、増えた情報を活用するには知恵を絞らなくてはなりません。
こんな声に応えます
●社内のデータを効率よく報告書に反映させたい
●必要な時に必要な分だけ迷いなくデータを抽出したい
●時間をかけずにデザイン性のある報告書を作りたい
●報告書を見るすべての人の要求に応えたい
●最新デバイスでもデータや最新の報告書を確認したい
時間をかけずに直感的な操作で結果をすぐに導き出す
操作や作業の時間を短縮し、考える時間に割り当てる
報告書作成の時間を短縮して、分析にかける時間を増やす
 たとえば、社内で保有する膨大なデータから、分析に使うデータを毎回取り出して集計に利用すると、手間と時間がかかりすぎます。もちろん、全体のデータから見る分析も時には必要ですが、できれば使う側の必要なデータだけを細かく切り取って編集できたらいいですよね。そうすれば、手間もなくなり、ほしいデータが間違いなく手元に届きます。
 報告書作成ではデータ抽出の煩わしさが悩みの種ですが、もう一つ、担当者が自ら作業スピードを遅らせている場合もあります。皆さんは報告書を作成する時、分析にかける時間と、報告書の体裁を整える時間と、どちらにより多くの時間を割いていますか。報告書の作成時間が足りないといっても、体裁にこだわり過ぎて、肝心の「報告書の真の目的」を忘れていることはよく聞く話です。分析結果をスムーズに導くためには、分析のための思考を妨げない操作感とスピードが求められますが、罫線の太さや、数字の位置など、作ることが目的化してしまい、報告書の真の目的である分析作業にかける時間がなくなっていることも。ツールを選ぶうえでも、「報告書を作ることが目的」にならないことが大切です。
 また、報告書作成の作業は「分析結果を報告書に取りまとめて終わり」ではないと認識することも重要です。報告書を見る・確認する・活用するすべての関係者にとって、見やすく・確認しやすく・活用しやすい報告書でなければなりません。「分析結果を数値で確認したい」「データをグラフで見たい」「しっかりとした解説を書類で読みたい」「タブレットでデータを持ち運びたい」など、様々な要望に応えてこそ報告書は生きてきます。そのためには、報告書の確認、分析ツールの操作、ファイルだけではなくブラウザで確認など、形式にこだわらず、なおかつフレキシブルな対応、そしてスピードを重視した分析と報告が必要なのです。
多彩な機能で思いのままにデータを操る。インメモリで動作にストレスなし
エヌジェーケー  「必要な人が必要なデータだけを取り出すこと」「報告書の真の目的である分析に時間をかけられるスピーディな作成プロセス」「手に取る全ての人の要望に応えられる多様な形式の報告書」。これらの条件を満たしてくれるのは、株式会社エヌジェーケーの最新製品「DataNature Smart」。最新の携帯端末にも対応し、移動中や出張先にいても、いつでも最新の報告書が手元にある状態にしておけます。視覚的に確認できるグラフなど、多彩な機能を備え、こだわった報告書も即座に簡単に完成します。DataNatureの特長であるインメモリで、分析スピードも超高速。処理時間に待たされることもなくイライラから解消され、テキパキと作業がはかどります。奉行シリーズだけでなく、CSV連動であらゆるシステムとの連動を実現しています。
DataNature Smartの製品詳細はこちら
賢い活用方法&効果(事例)
今回紹介する導入事例
株式会社クナイプジャパン
ドイツ本社で製造のバスソルト等、医薬部外品、化粧品の輸入販売
■課題・問題
×使用中だった高性能多次元分析ソリューション(数千万円規模)を利用していたが、運用コストを含めた、小さな予算で同等の効果を得るための新しいデータ分析環境の構築が求められていた。
×代理店(問屋)への出荷実績は、販売管理システムで把握可能だが、ドラッグストアなどの販売店への出荷実績を把握できていない(EDIサービスにより代理店(問屋)から販売店への出荷データは受信している)。
×定型フォーマットの利用だけでなく、臨機応変な分析がしたい。
■導入後の効果
●EDIデータと販売管理システムのマスターとを突き合わせ、実績データを統合。多面的な切り口でデータを活用できる仕組みを実現し、販売店への出荷実績を正しく把握できるようになった。
●販売店から入手するPOSデータと上記の統合データを比較検討し、消費者の購買傾向を詳細に分析できるようになった。
●一般的な分析視点に加え、商品ブランド別・流通別・期間別・製品タイプ別など、いろいろな角度からデータを見られるので、戦略的な提案や販売店への質の高いアドバイスができるようになった。
●定型的な分析用アウトプットは定型自動実行で日々更新され、データの正しい把握も可能になった。

<ポイント>
EDIデータとPOSデータを駆使して、経営層から現場の担当者まで、全社員が一丸となって取り組むデータ分析で、攻めの提案を果敢に行っている同社。着実にシェアを伸ばしています。
奉行データ×動く会計レポート×サーバ
昨今、内部統制やIFRS対応などの対応で、会計業務はあわただしい限りです。また資料・報告書作成においても、自社の業態や運営状況に合わせた独自のデータ加工や、他社では行っていないような切り口でのレポート分析など、奉行データの活用はカスタマイズされたニーズが多く、ソリューションに求める要求も高レベルになっています。
こんな声に応えます
●自社独自の分析ツールをローコスト・短期導入で入手したい
●高度な機能を搭載しつつ簡単操作を実現したい
●使い慣れたExcelインターフェースでも利用したい
●自社独自の切り口から情報を分析したい
●連動させた奉行データを運用に合わせて自動更新したい
自社独自の視点の高度な要求にしっかり応える
柔軟性のあるソリューションでさらにレベルアップ
正確・迅速に独自レポートの作成に対応。柔軟性を備えたローコストカスタマイズに注目
 月次レポートを決められた期日までに提出するためには、限られた作業時間と人員を有効に使わなければなりませんし、数字に誤りがあったり、集計に間違いがあったりしては大変なこと。作業は常に迅速さと正確さが求められます。しかし「データは生き物」です。レポートの指標や分析内容は変化し続けます。そのため、作業の効率化や負担軽減が課題といいつつも、データの抽出・集計・加工作業の繰り返しや、度重なる修正作業を強いられているのが現状です。定型化した会計レポートは、正確で作業も早いのですが、分析視点の変更などには対応しておらず、結局、Excelなどの表計算ソフトにデータを出力して再加工するしかありません。また、更新作業の度に報告書ファイルを送るとなると、どれが最新版か管理も大変になりますし、送り先の見落としも発生するでしょう。
 「だったら独自のシステムを構築すればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、独自システムの構築期間は、初期開発やデータベース設計などで運用までに時間を要します。専門知識をもったシステムエンジニアも必要になり、コストはかさむばかり。それに、奉行データとの連動性は保証されにくくなります。カスタマイズされたように柔軟で、パッケージシステムのようにローコストで使いやすく、情報共有もスムーズなうえ、奉行データの連動性に優れたツールがあったなら――。
即導入・即稼働・決算業務の早期化を実現。サーバ利用で報告書作成の煩雑さも一気に解消!
 注目のシステムがあります。それがウイングアーク テクノロジーズ株式会社の「Dr.Sum EA for 奉行V ERP」です。 この製品は、データ抽出を繰り返すことなく、集計条件や要望の変更を即時に反映させる「動く会計レポート」の作成で、負担減少と多様な分析を実現します。
 「動く会計レポート」とは、分析の視点を柔軟に動かし、わかりやすい操作で集計結果を会計レポートとして活用できる仕組みです。奉行データと連動し、多様な会計テンプレートの画面上で確認・操作。部門別、セグメント別などの軸を科目体系や管理項目を組み合わせ、それを前年比、予算比などの集計要素の視点に切り替えると、すぐにレポート化されます。マクロからミクロへ展開する集計や会計数値の深堀など、様々な分析要望に応え、パッケージならではの使用頻度の高い会計テンプレートを標準搭載し、初期開発も不要で、即導入・即稼働を実現します。
ウイングアークテクノロジー  「奉行データの更新と同期化する」のもポイントです。複数人で情報を共有する場合、ファイルサーバなどの利用が便利ですが、「Dr.Sum EA for 奉行V ERP」は専用サーバに奉行データが蓄積され、データベースが自動的に構築されます。そこからデータを取り出してレポートを編集できるので、出力の手間がかかりません。また、奉行データを更新すると同時に、データベースの情報も最新の状態になるので、数字の誤りや更新のし忘れも防げます。
Dr.Sum EA for 奉行V ERPの製品詳細はこちら
賢い活用方法&効果(事例)
■課題・問題
×Excelでのレポート作成業務では、奉行データを繰り返し抽出する作業は管轄する経理部門の大きな負荷となり煩雑化しやすい。
■導入後の効果
●会計システムからのCSVデータの抽出や、Excelでの加工を極限まで軽減できた。
●作業効率を大幅に向上させるだけでなく、Excelによる手作業を減らすことによりレポート数値の精度向上にもつながった。
●見たいときに都度レポート作成をすることなく、いつでも最新の情報を確認したり、権限を付与しながらレポートを共有したりすることが可能に。
●標準実装された推移表、対比表、予算実績対比表、仕訳明細表などの利用頻度の高い16種類の会計テンプレートを活用し、直観的に作業を行えた。
■課題・問題
×定型化した会計レポートは正確で迅速な作成が可能だが、分析視点の変更などの要望から、さらに細かい単位で把握するには様々な条件でのデータ加工が必要となり、煩雑さを伴っている。
■導入後の効果
●会計テンプレートを使いレポートを固定的に出力するだけでなく、データ項目を自由に「動かす」ことで、データの見方を変更して確認したり、根拠数値となる明細データを把握したり、分析作業が容易に行えた。
●会議中の新たな分析要求には、その場でデータ結果を深掘りでき、報告書作成を待つことなく議論が活発化した。これにより、報告書を読み込む会議から、分析結果を経営に生かす会議へと変化した。
■課題・問題
×報告書作成や分析の煩雑さを解消するには専用ツールが有効だとはわかっているが、データベース設計や初期開発などで運用までに半年から1年という構築期間が必要だった。
×データベース構築にあたって、専門知識を持った専任のシステムエンジニアを採用しなければならず、高コストが導入の壁になった。
■導入後の効果
●接続モジュールと専用データベースを使い、高度なスキルがなくても簡単なセットアップ作業と初期設定で即導入&即稼働を実現できた。
サーバメーカーイメージ調査結果発表
●奉行EXPRESS 2012年夏号より [→目次へ戻る]