「社内の雰囲気をもっと明るくしたい。」「社内を活性化したい。」社長であれば、常々これらのことでお悩みでしょう。
そのためにはどんな手法が有効でしょうか?「成果主義人事制度の導入」、「人事評価制度や賃金制度の改定」などが最初に思いつくかもしれませんが、これらは有効でしょうか?
結論から申し上げると、いきなり導入してもあまり効果はないでしょう。というのも、劇薬になる可能性が高いためです。時間とお金をかけた割には効果がなかったという企業が続出しているのが現状です。
業績が好調な企業であれば、導入により従業員の「給料があがるかも」という期待にこたえられるかも知れません。ところが、えてしてこうしたことを、導入しようという会社は業績があまりよくないようです。
人事をいじる前に売上アップをするのが先決です。「売上がすべてを癒す」ダイエーの創業者、中内氏の名言がありますが、まさにその通りだと思います。
では、売上アップしないかぎり、「活性化」は不可能なのでしょうか?
もちろん、そうではありません。お金も時間も全くかからない、「しかけ」があるのです。
今回は2つ紹介します。
(1)お客様の喜びの声
(2)みんなの前でパチパチ表彰
(1)については、以前紹介しました「社長様、管理職の方へのお役立ち情報 その2〜お客様の喜びの声を収集し、活用していますか?〜 」になります。
お客様の喜びの声ほどの良薬はありません。
(2)「みんなの前でパチパチ表彰(略称みんパチ)」は、超かんたん実行です。朝礼や全員がでる会議でよいことをした社員を、パチパチ拍手で表彰してあげるだけです。
大切なことは、なんでも良いので褒めるネタを探し続けることです。
そうすることで、トップをはじめ全員が褒めるネタ探しに一生懸命になり、社内が明るくなります。
今回紹介した「しかけ」は、導入のためのコストはゼロ円です。
これらを「心の報酬」と呼んでいますが、読者の皆様の企業は十分でしょうか?