長谷川広商店は1947(昭和22)年に製粉製麺工場として創業し、現在では主に小麦粉や調味料などの原材料を地元の製菓店や飲食店に卸しています。
「子供が生まれてから質にもこだわるようになりました」。そう話すのは代表取締役の長谷川芳雄さんと総務部長の長谷川裕子さん。お子さんがアレルギーを持っていたのがきっかけで有機農産物を意識するようになったそうです。「コトコト煮込んだ手作りのイチゴジャムを販売したのが20年前。今では『おばあちゃんの贈り物』シリーズとして有機栽培の食材を使った紅茶や砂糖などを揃えています」(長谷川芳雄さん)。3年前からはエンドユーザーへの小売商品も取り扱うようになりました。「取引のあるパン屋さんから“いいものだからお客さんに売りたい”と言われて、家庭用のパッケージを作りました。ファンになってくれるお客さんもいてとても嬉しいです」(長谷川裕子さん)。
地域の活性化にも積極的な長谷川広商店。4年前には岩槻で開催される「まちかど雛めぐり」とタイアップした桜のパウンドケーキを開発し、最近ではさいたま市産の伝統野菜「岩槻ねぎ」を使ったご当地グルメにも力を入れています。人や地域のつながりを食で結ぶ活動に今後も期待がかかります。
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