奉行製品に搭載されている「メール送信機能」を利用している場合に、注意事項がございます。
該当されるお客様は、下記【対象製品】について7月提供予定の最新プログラムをセットアップしていただく必要があるため、2回に分けてご案内します。
・1回目(今回) 本件の事象に該当するかの判断方法をご案内
・2回目(7月予定) 該当する場合の具体的な対処方法をご案内
【対象シリーズ】
・奉行Smart マルチクラウド
・奉行V ERP Smart
・奉行11
【対象製品】
・勘定奉行
・勘定奉行[個別原価管理編]
・勘定奉行[建設業編]
・固定資産奉行
・商奉行
・蔵奉行
・商蔵奉行
・人事奉行
・給与奉行
・就業奉行
・奉行Open-DB
・入金管理オプション
・支払管理オプション
・債権管理Proオプション、債権管理オプション[多通貨対応版]、債権管理オプション
・債務管理Proオプション、債務管理オプション[多通貨対応版]、債務管理オプション
・電債・受取手形管理オプション
・電債・支払手形管理オプション
・資金管理オプション
・自動実行管理オプション
・BACKUPオプション
・奉行Edge 勤怠管理クラウド for 奉行シリーズ
・奉行Edge 給与明細電子化クラウド for 奉行シリーズ
・OBC Management Studio
・運用管理ツール
【事象】
Microsoft社のExchange Onlineにおいて、「基本認証(SMTP認証)」のサポートが2025年9月に廃止されます。
上記【対象製品】に搭載されているメール送信機能で、「SMTP認証」を設定している場合は、メールが送信できなくなります。
本件の事象に該当するかを、下記の【判断方法】を参考にご確認ください。
【判断方法】
①奉行製品の[管理ツール - メールサーバー設定]メニューの[基本設定]ページを選択します。
この設定は奉行製品で共通なため、複数の奉行製品を利用している場合でも、いずれかの製品で1回だけ確認します。
※『奉行Edge 給与明細電子化クラウド for 奉行シリーズ』は、製品共通の設定とは別に、連携している『給与奉行』の[給与明細電子化クラウド -
明細書配信 - 明細書配信設定 - 明細書配信設定]メニューの[配信設定]ページの設定もあわせて確認します。
※[メールサーバー設定]メニューなどが表示されていない場合は、システム管理ツール『OBC Management Studio』または「運用管理ツール」を
利用していることが考えられます。
システム管理ツール側の[運用環境管理 - メール設定 - メールサーバー設定]メニューで確認します。
システム管理ツールを利用していないにもかかわらずメニューが表示されない場合は、メニュー権限が付与されている利用者でご確認ください。
※『BACKUPオプション』を単体で利用している場合は、[運用環境管理 - メール設定 - メールサーバー設定]メニューで確認します。
※『奉行Edge 勤怠管理クラウド for 奉行シリーズ』は、『就業奉行』の設定と共通なため確認は不要です。
②以下の設定を確認します。
・SMTPサーバー名「smtp.office365.com」
・認証方式「SMTP認証」
この2つの設定がされている場合は、本件の事象に該当します。
なお、「SMTPサーバー名」が空白の場合や上記と異なる設定の場合には、本件の事象に該当しないため、特に対処方法は必要ありません。
そのまま引き続きご利用ください。
【今後の対処方法】
本件の事象に該当した場合には、Exchange Onlineにおいて「基本認証(SMTP認証)」のサポートが廃止される2025年9月より前までに、
下記作業の計画をお願いします。
以下の順番で作業を進めます。
1.上記【対象製品】の最新プログラムをセットアップする。
※2025年7月に、「先進認証(OAuth 2.0)」に対応したプログラムをダウンロードで提供予定です。
※『奉行11』の場合は、ダウンロードするにはOMSSへのご加入が必要です。
※複数製品を利用している場合は、すべての製品のセットアップが完了したのちに、「2.」に進みます。
2.Exchange Onlineにおいて、「基本認証」から「先進認証(OAuth 2.0)」に変更する。
※Exchange Onlineの設定は、メールサーバーの環境構築をした管理者またはパートナー様にご確認ください。
3.奉行製品上のメールサーバー設定を変更する。
※具体的な設定手順は、「最新プログラム」の提供時期に一緒にご案内します。