データを部門別に管理している場合に、例えば次のような伝票を入力することが考えられます。
部門1(現金) 10,000 / 部門2(完成工事高) 10,000
上記の場合、「部門1」では現金のみが増加し、「部門2」では完成工事高のみが発生しています。
したがって、部門間での仕訳入力を行っている場合は、以下のことを考慮する必要があります。
◆ 翌年度更新処理後の「前期繰越利益」の開始残高には、前期の「当期未処分利益」
(前期繰越利益+当期純利益)の金額がそのまま繰り越されなくなります。
この理由は、前期の「当期未処分利益」の計算は、「前期繰越利益+損益計算書上の
当期純利益」で行っていますが、翌年度更新処理後の「前期繰越利益」に繰り越す
「当期未処分利益」の計算は、「前期繰越利益+貸借対照表上の当期純利益」で
行っているためです。
こうすることにより、翌年度更新処理後の部門別の開始残高に貸借差額(当期純利益)が
発生しないようにしています。
◆ 上記の結果、計科目の金額は、「当期純利益」までが管理対象となります。