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プライバシーマーク制度の認証取得について その5
会社名: 日本システムウェア(株)
投稿者名: コンサルタント 福永 秀作
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コンサルタントは疑ってかかれ!
 
コンサルタントは疑ってかかれ!
プライバシーマークを取得するにあたり、専門のコンサルティングを受けられるケースが多いようですが、そのサービス内容に対し不満を感じている企業さまも少なくないようです。今回は、コンサルティングサービスをお選びになる際のポイントについてお話します。

コンサルティングサービスは、プライバシーマークやISMSを取得するという目的は明確なのですが、その内容についてはほとんどみえにくいものです。それだけにしっかりと確認するための3つのポイントについてご紹介します。

1. 自社の現状や希望を明確に伝えること
よく問題になるのは、「もっと懇切丁寧に対応してもらえると思った」とか「自社の作業負担が予想以上に多い」等のサービス内容についての齟齬(そご)です。確かに規程や手法はある程度整理されており、取得のための活動がしやすいガイドラインがあります。しかし、実際、活動に入ってみると、そのガイドの範囲ではうまくいかなかったり、実際の作業リソースが不足して思ったように活動が進展しなかったりとあるようです。コンサルティングの提案は、通常、企業さま側にプライバシーマークを取るための体制と人材があるという前提で行っていますから、最初に自社の状況や希望すること(例えば、頻繁にきて実際の活動の補助もしてほしい)を明確にはなして、自社の希望するサービスを盛り込んだ場合の提案をしてもらいましょう。

2. 自社の業界の経験を持ったコンサルタントを指定すること
コンサルティング会社としては、さまざまな企業のコンサルティングを手がけているでしょうが、自社の業界事情や取引慣習を理解してくれるコンサルタントが担当している方が、より迅速で確実な対応を期待できます。自社の担当するコンサルタントの経歴や経験等を教えてもらいましょう。

3. 担当しているコンサルタントに実際に会うこと
基本的には、活動に入ったら活動の成果は自社プロジェクトメンバーとコンサルタントの関係で大きく左右されます。実際に、コンサルタントと面接して活動メンバーと評価をすることが重要です。同じ会社でも、様々なタイプのコンサルタントがいますので、気に入らない場合は、できれば契約前にアサインするコンサルタントを変更してもらうよう交渉しましょう。

以上のように、自社の状況を把握し、かつプロジェクトメンバーの意見を聞きながら、サービス内容やコンサルタント選びを行って下さい。しかし、最後は自社のメンバーが主体的に決定し活動することが前提です。プロジェクトメンバーや経営層と連携した活動が主体的にできるよう目指しましょう。


OBCが提携しているコンサルタントは無料相談訪問が可能でございます。
取得に向けてのちょっとした「疑問」や「悩み」についてご相談を承ります。
また、自社に合うコンサルタントかどうかを見極めることも可能ですので先ずはお問合せ下さい。

なお、プライバシーマーク取得におけるコンサルティングサービスは終了させて頂いております。ご了承ください。