チームワークで不況を乗り切ろう!(1)

会社名
サイボウズ株式会社
投稿者名:代表取締役 青野 慶久
サイボウズ株式会社  代表取締役 青野 慶久
 
■ 「サイボウズあるところにチームワークあり。」 〜私たちの製品は組織のチームワークを強くします!〜
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私がチームワークにこだわる理由


サイボウズを創業してから早いもので11年になりました。
若さの勢いに任せて創業はしたものの、社会の右も左もわからない私がここまでこられたのも、半分は運、そしてもう半分はお客様をはじめとする多くの方々のご支援の賜物と深く感謝しております。

私は、自分が特に才能があるとか、商才があるとかは今もって思っておりません。しかし、普通の人でも努力すればここまでなんとかこられるのだということを説明したくて、昨年「ちょいデキ!!」という本を出させていただきました。
「ちょいデキ!」は、私が尊敬する幾多の偉大な経営者の方が書かれた超人のような自己鍛錬法ではなく、タイトルが示すとおり「ちょっとだけがんばる」太極拳的努力法です。

まがりなりにも東証一部上場企業の社長をやらせていただいているわけですから、業績や組織を守ってゆかなければなりません。自分なりに人よりも「ちょっとだけ」がんばっていれば成長できるものだということを書いてみたわけです。

とはいえ、普通の人である私がちょっと努力したところで、たかがしれています。
社員全員が、みんな努力していい製品、いいサービス、いいお客様対応をしてくれるからこそ、なんとか会社も大きくなってきたわけです。

みんながちょっとずつがんばって、そして結果としてすばらしい成果が出てくる。
これってまさしくチームワークだなあと思います。

サイボウズは、グループウェアというソフトウェアを作っている会社です。
グループウェアは、スケジュールや掲示板、報告書、ワークフローなどをPCや携帯電話からいつでもどこでも閲覧したり、書き込んだりすることができるソフトウェアで、これを使うことで、組織で必要ないろんな報告や調整、稟議を大幅に効率化することができます。

このソフトウェアは、残念なことに一人で使ってもあまり効果はでません。
しかし、社員全員が使うとものすごい効果を発揮します。
なぜ、効果を発揮するかといえば、それはビジネスの活動を時間で測ると、最も時間を費やしているのは、コミュニケーションだからです。
そして、コミュニケーションの目的はといえば、それはチームワークで成果を出す(業績を上げる)ためにやるものだと思います。

そう考えてゆくと、私は、グループウェアを作るのが会社の目的ではなく、実はサイボウズという会社は、チームワークという文化を広めることが使命で、 グループウェアの開発はそのための手段ではないかとさえ思うようになりました。

仕事時間の8割はコミュニケーションだという調査結果もあるそうです。
会社では、もちろん自社製品のサイボウズのグループウェアを使っていますが、自分のスケジュールを眺めてみると、確かに会議と来客で8割どころか9割以上がコミュニケーションです。

言ってみれば、社長の仕事なんて、コミュニケーションを通して自分の思いを人に伝えることだけなのかもしれません。ちゃんと伝われば、あとは信頼できるメンバーがやってくれますから。

サイボウズよりももっと成長している会社もたくさんありますが、その会社の多くにサイボウズのグループウェアは導入されています。
そして、グループウェアをうまく使っている会社は、急成長してもすばらしいチームワークを発揮して会社の成長を維持し続けています。

その会社のチームワークを保つ秘訣を聞くと、その中でサイボウズのグループウェアを通してすばらしいコミュニケーションを行っています。
その結果、今までよりも濃い議論、深い情報の共有、効率的な行動と、新しいナレッジの開発が、短い時間でできるようになっています。

今、世界経済、日本経済は大変なことになっています。
私たちも今までは順調にきたものの、これからも同じことをやっていたら、すぐにIT業界の変化の波か、不況の波か、どちらかに飲み込まれてしまいます。

私と同じように、危機感を抱かれて対策を必死で考えていらっしゃる経営者の方も多いかと思います。
私自身が必死ですから、アドバイスするなどおこがましい話ではありますが、 グループウェアを使ったチームワークで、実際に会社の経費節減や売り上げ向上を成し遂げている、すばらしい先達の取り組みを、次回から具体的に紹介してゆきたいと思います。


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