求人広告費の無駄使いを抑制する方法(2)
会社名:株式会社ビジャスト
投稿者名:代表取締役社長 西野 裕
〜人材サービスを上手に利用する〜
 
   
 





前回は、(1)自社の魅力をどのように伝えるかを徹底的に考えること(2)面接を「選考だけの時間」から 「自社を営業する時間」に変えることで求人広告の無駄使いを抑制する方法をご紹介しました。 今回は、人材サービスを上手に活用してメディア(求人広告)のバーチャルな情報提供と人を介した リアルな情報提供の手段を用いることで採用投資のリスクを分散する方法をご紹介します。



一人でも多くの警察官を確保しようと、現役警察官が学生に直接働きかける「警察職員採用リクルーター」 の指定式がこのほど、前橋市大手町の県警本部であった。44人が指定を受け、優秀な人材確保に尽力する ことを誓った。(4月26日毎日新聞)

人材獲得競争の激化により、バブル期のようにリクルーターの活用を復活させる企業が増えています。 多くの企業は手間はかかるが、効果が見込める手法であるとの認識のようです。

母校のゼミや研究室に出向いて後輩と話をすることがリクルーターの役割です。つまり、求人広告に代わって 採用情報を学生に伝えます。相手の就職活動の状況や反応に合わせて話ができるので、自社に興味を持っても らえる確率は、求人広告と比べて高いと言えます。但し、手間はかかります。



「リクルーターが効果があるのは分かってはいるけども、ただでさえ人手不足なのに人材を配置できない。」 というような企業も少なくないと思います。そこで、活用できるのが企業と学生のリアルな出会いの機会を提 供している新卒関連サービスです。

その一つに新卒紹介サービスがあります。紹介サービスというと中途を採用するためのサービスだというイメー ジが強いかもしれませんが、最近では新卒版の人材紹介サービスも提供されています。特徴は企業に代わって、 コンサルタントや就職アドバイザーが企業の魅力を伝えてくれるところにあります。

いわば、リクルーターと同じような役割を果たします。料金も完全成功報酬型の場合が多く、1名採用が決定する と40万円〜70万円というところが相場です。採用しない限り費用は発生しませんので採用投資のリスクヘッジの 選択肢としても有効です。

この他にも、合同企業説明会や企業と学生の対面型イベントなど、企業と学生の出会いの場を提供するサービス は様々あります。自社の採用戦略に即した内容のものを慎重に検討しましょう。



メディア(就職サイト)もリアル(人を介した情報提供)も一方的に情報を発信しているだけでは、学生は興味 を持ってくれません。学生の言いたいことを聞き、聞きたいことに応えるという双方向のコミュニケーションを とることで、その理解度と満足度は高まります。

就職サイトであれば、エントリーのお礼、質問に対する回答、会社情報や選考スケジュールの定期的な提供をメ ールや電話、手紙で行うことで採用活動の成果は大きく変わります。

リアル(人を介した情報提供)な場で、最も重要なコミュニケーションは「聴く」ことです。自分の言いたいこ とをしっかり聴いてもらい、それに真剣に応えてもらうことで学生の満足度は飛躍的に高まります。そのことが 他社との差別化になっている場合もあります。学生に限らず、人の話を聞くよりも話すほうが好きなことは周知 のことです。このことからも分かるように現在の採用は人的な工数が多く必要な活動だと言えます。



採用ターゲットの明確化、企業の魅力の抽出、PRのストーリー作成、プロモーション手法の選定、ツール作成、 説明会・選考への誘導・面接・選考間の双方向のコミュニケーション、選考、内定者フォロー、などなど採用 活動で発生する膨大な業務を効率的に実施し、コストを効果的に投下するための戦略立案の支援を請け負うサ ービスを総称して採用コンサルティングと呼びます。プロモーション施策に強い会社や、採用のノウハウが豊 富な会社、採用業務のアウトソーシングが得意な会社、など特徴を持った採用コンサルティング会社が存在し ますので、サービスの導入を検討する場合には、何社かに提案してもらうと自社と相性のよい会社が見つかる と思います。

ちなみにビジャストは、採用活動の全てのステップを支援することが可能ですが、その中でも最も得意なのは 双方方向のコミュニケーション施策の提供です。クライアント企業様の魅力を学生に知らしめるための営業代 行を徹底的に実施することで、採用を成功に導きます。








ビジャスト 西野氏のスペシャリストコラム
(全2回)