今回みなさまにお届けするコラムのテーマは、「中途採用」です。
みなさんの会社では中途採用はどんなやり方でしょうか。
今回のレポートでは、日本企業の中途採用の「常識」もわかる構成にしてみました。
平成16年に厚生労働省が面白い調査をしています。
国の調査は、国家予算消化の産物と思い込んでいましたが、
まともな調査も行われているようですといいたいところです。
が、しかしこの調査、なぜか平成17年には廃止になっていました。
まさに国家予算マジックですね。
とはいえ、この調査では日本の企業がどんな人材を採用したいと考えているのか、
またどんな方法で採用しようとしているのかといった「企業の人材採用に対する考え方の常識」
を知ることができる貴重な統計資料です。
このデータの中でまずはじめに驚いたのが、
「中途採用の年間採用計画がある」と答えた企業が、
大手企業 38.1%
中小企業 15.6%
と非常に少なかったことです。
大手企業でさえ約60%は、中途採用を行き当たりばったりで実行しているということです。
中小企業にいたっては、約85%が行き当たりばったりです。
「行き当たりばったり」というと言葉が良くないかもしれませんが、
いまだに中途採用は「欠員補充」という目的感が強いことを雄弁に物語っています。
では、実際にその中途採用はどんな方法で実行されているのでしょうか。