基本を極めるビジネスの心得
「立つ鳥跡を濁さず」人事異動や転勤のご挨拶はしっかりと
異動や転勤のマナーでは「人との縁」を大切にすることが重要
 人事異動や転勤は「別れ」と「出会い」です。別れの際は引継ぎをしっかりと行い、お世話になった方へ感謝の気持ちを伝えます。出会いの際は、ご縁をいただいた感謝の気持ちを表すことです。人との縁をつなぎ止め、新たな縁を結ぶためることが仕事を円滑に進めることにもなります。

異動・転勤前
業務の引継ぎ 常に後任者が確認でき、また引継ぎに漏れがないよう、ノートに業務内容をまとめます。後任者がいつでも質問できる体制を整えておくことも重要です。
お得意様へのご挨拶 会社の周知許可日までは秘密厳守が基本です。周知許可日に「近々ご挨拶にお伺いします」と伝え、異動前に後任者同行でご挨拶に行きます。
お世話になった方へのご挨拶 周知許可日に即一報入れることが人間関係をより良くします。早く知らせることは相手の存在を認める行為なので好印象を与えます。転勤直前に改めてご挨拶しましょう。
デスクやロッカーなどの身辺整理 書類は確認しながら後任者に渡し、手順のよいやり方がある場合は教えましょう。机・ロッカーは雑巾がけをし、メラミンスポンジなどを使って垢や汚れも落としておきます。
転勤当日の挨拶 事前に送別会を開催していた場合、改めて感謝の気持ちを伝えます。社員全員で食べられる個別包装のお菓子などを配ると良いでしょう。

異動・転勤後
新しい職場に慣れる 「郷に入っては郷に従え」。新任先に溶け込むには上司や仲間の名前を早く覚え、習慣や恒例行事には率先して参加することです。今までとやり方が違い不合理さを感じても謙虚になり、すぐに意見は言わず、人間関係の構築を優先しましょう。
贈り物を頂いた場合の返礼 個別に贈り物をいただいた場合は、気持ち程度の品物をお返ししましょう。転勤の場合なら新任地の名産品を送って差し上げるのも喜ばれます。必ず別送で送り状をつけます。
転勤挨拶状の送付 転勤の場合は1ヶ月位経過した頃に、今後の抱負を書入れた挨拶状を出します。 挨拶状は今まで築いた人間関係を断ち切らずに継続させる役割をします。

●挨拶状の例文
 例文
●奉行EXPRESS 2009年冬号より