「どうしたら従業員の生産性がアップするだろう?」こうした悩みをもったことがある社長は多いのではないでしょうか?
答えは実に簡単です。「やりたいことをやらせる」「自由に任せる」ことでその悩みは解決できるのです。
興味深いデータがあります。「やりたいことをやると、疲れ1/3、生産性3倍」です。自ら好んで「この仕事をやらせてください!」と思った仕事の生産性は通常の3倍になるそうです。社長であれば、この数字はなんとなく理解いただけるのではないでしょうか?起業当初など、好きなことや興味のあることは、寝食忘れて没頭してしまうものです。
私も、新しい事業の立ち上げなどにかかわり、商品開発から販売促進などをまかされると昼夜を問わず考え、いつの間にか時間が過ぎてしまうことがあります。その時間は非常に充実したものであり、成果もでやすいものです。
では、従業員の生産性を3倍にするためにはどうすれば良いのでしょうか?
まずは、社長自らが「やりたいことをやろう!社員のやりたいことを全面バックアップするぞ!」と宣言してください。
次に、そもそもどんな仕事をやってみたいと思うのか?を把握する必要があります。上司がインタビューするという方法もありますが、当社でお勧めしているのが「やりたいことアンケート」です。社長宛に全従業員が「どのような仕事をしたいのか?」を直近と将来にわけて書いてもらい提出してもらうのです。
その上で、本人の希望をかなえてあげることが重要です。そうすることで、「やりたいことをやらせよう」という会社の意思が本気だと伝わっていくのです。
結果、会社全体でやりたいことをやれる風土が沸いてきますので、社内がますます活性化していきます。「この仕事は自分が選んだ仕事だ。だからしっかりやって成果をだそう!」そう思う従業員が確実に増えていきます。
「そうはいうものの、やりたいことややりがいを見出せない社員もいるんじゃないか?」そいういうご意見もあるでしょう。もちろん、そうした可能性は否定できませんが、ここで元経団連会長の土光敏夫氏のコメントを紹介します。
「どんな仕事であろうと、それが自発的主体的に行動できるような仕組みになってくれば、人々はそこから働きがいを感ずるようになるのだ。仕事の種類や程度よりも、仕事のやりかたが問題にされねばならない」
つまり、仕事の種類そのものより、「お前を信頼しているから、任せたよ。好きにやってごらん。」と腹をくくって「やりたいようにやらせる」姿勢を示すことができれば、従業員の生産性は3倍になっていくのではないでしょうか?