新卒採用にかかる費用は天井しらず。(1)
会社名:株式会社ビジャスト
投稿者名:代表取締役社長 西野 裕
〜「新卒一人あたりの採用コスト」は200万円が相場!?〜
   
 
「新卒一人あたりの採用コスト」は200万円が相場!?

いよいよ09新卒採用がスタートしました。とはいえ、大手企業中心のお話ではありますが。
大手企業各社の動きを見ていると、08採用よりもさらに早い時期に会社説明会を開催するところもあるようです。 私も、久しぶりに母校の教授を訪ねて学生の就職活動について聞いてみると、
売り手市場のためか学生たちは楽観視しており、甘い学生が多いとのことでした。
大企業の新卒獲得の加熱ぶりと、学生たちの意思には、温度差があるようです。

最近、スペシャリストコラムも多くの方に読んでいただけるようになり、いろいろなご質問をいただくようになりました。 最近、多く寄せられるご質問が「企業は、一人あたりの採用コストをいったいいくらかけているのか?」というご質問です。

ここ数年における企業の新卒採用コストは、就職サイトへの広告費をはじめ、年々採用コストが増加しています。 いままでは、採用計画人数が採用できればOKであった企業の採用活動も、そこにかかる「採用マーケティングコスト」が 経営上、無視できない規模になっています。

そこで【スペシャリストコラム】では、12月に3回、「新卒採用コスト」についてレポートします。 レポートには、自社の採用コストを計算してみることができるチェックシートも作ってみましたので、 自社の「新卒一人あたりの採用コスト」が高いのか、安いのか、セルフチェックしてみてください。 ※セルフチェックシートは12月25日号にて公開させていただきます。



長い間、日本の企業には人材採用にお金をかける常識はありませんでした。

ちょっと歴史を振り返ってみると、どの企業も社員の兄弟や親戚など、身内の知り合いを採用してきた歴史があります。 そのため、大手企業だけでなく、中小企業も毎年のように新卒学生を採用してきたものです。
1980年代になるとその常識は一変します。就職雑誌なるメディアの登場です。
これによって、「人材募集は求人広告であつめる」ことが常識になっていきました。
それ以前にも新聞での求人広告などはありしたが、就職情報専門メディアの登場によって「常識化」しました。

これが、「採用コストの常態化」のはじまりと言えます。

それでは、現在の新卒採用はどうなっているのでしょうか。
現在では、「就職情報誌」が「求人情報サイト」に取って代わり、その広告費はさらに高額になっています。

新卒採用は、採用一人あたり200万円として考えないと採用できない?
5人の新卒採用であれば、500万円ぐらいの採用広告予算が必要?

などと、巷ではいろいろな情報が飛び交っています。

まずはじめに、「新卒一人あたりの採用コスト」とはどのようなコストなのでしょうか。
簡単に言うと、【採用活動にかかった全ての費用÷新卒採用した人数】です。
いってみれば、建築費でいう坪単価のようなもので、家を建てる土地が小さければ坪単価は上がります。
新卒採用でも、採用する人数が少なければ「新卒一人あたりの採用コスト」は高くなります。

これでは、中小企業にとっては新卒採用マーケットで大手企業に立ち向かって新卒採用をするのは消耗戦になりかねません。 だからこそ、10名以下の新卒採用を考える企業にとってこの「新卒一人あたりの採用コスト」という指標は とても重要なのです。

次週は『採用コストの実際』について、お伝えさせていただきます。

人材採用マーケティングに新しい常識!!
株式会社ビジャスト 代表 西野のスペシャリストコラム
(全3回)

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