社員数 |
ハローワーク |
企業主催の
説明会・
セミナー |
人材紹介会社 |
就職情報誌
求人サイト
広告 |
新聞の
求人広告 |
自社
ホームページ |
5000人
以上 |
34.8% |
39.5% |
38.1% |
68.6% |
42.9% |
73.8% |
1000人
以上 |
45.2% |
14.9% |
30.2% |
60.8% |
38.4% |
56.0% |
300人
未満 |
66.7% |
3.8% |
12.6% |
40.2% |
43.1% |
24.3% |
100人
未満 |
65.7% |
1.3% |
5.6% |
23.0% |
29.4% |
8.4% |
平成16年雇用管理調査 第2表
企業規模、産業、新学校卒業者・中途採用者の募集の方法別 企業数の割合より引用
(注)レポート文中の「大手企業」「中小企業」の記述は便宜上、社員数5000名以上を「大手企業」、
社員数100名未満を「中小企業」と表記しています。
ハローワークによる募集活動は、圧倒的に中小企業の方が多いことがわかります。
しかし、実際の転職活動のメインフィールドになっている企業主催の説明会・セミナーや、
求人サイトへの求人広告などでの採用活動は、
大手企業と中小企業の間に大きく差が開いています。
説明会・セミナーの参加率を比べると、大手企業と中小企業でなんと
100:3の参加率。
就職説明会の参加ブースは、大手企業で占められているのがよくわかります。
これに対して、求人サイトや期就職情報誌への広告掲載は、3:1です。
中小企業のみなさんは、かなり無理な出費をして求人広告をだしていることが伺えます。
しかし、この求人広告はかけた費用と募集人数が比例しない上、
中小企業にとっては同じ土俵で大手企業と求職者の奪い合いをしなくてはなりませんので、
中小企業の皆さんの方が明らかに費用対効果は悪くなり、求人広告をだしたけど、
ひとりも応募者がなかったということも起こりはじめているようです。
求人広告の世界は、中小企業の味方ではないようです。
もうひとつ特筆すべきことは、「人材紹介会社」の活用の仕方です。
大手企業は30%以上の企業がなんらかの形で人材紹介会社を活用しています。
これに対して
中小企業は5.6%しか利用をしていません。
約20社に1社しか利用していないことになります。
それでは、なぜ中小企業は人材紹介会社を利用しないのでしょうか。
理由 〜その1〜 「行き当たりばったり」
この「行き当たりばったり」の原因にひとつは採用する企業にあります。
「欠員補充」「人員不足」といった数合わせの採用方法が暗黙の常識になっているため、
中途採用に対しての準備や計画し、あらかじめ「アンテナを立てておく」習慣がないためです。
紹介会社は成功報酬型ですので、常に数社の人材紹介会社とコンタクトをしておくことは、
プラスはあってもマイナスはないと思います。
理由 〜その2〜 「質の高い人材を紹介してくれない」
この問題には2つの原因があります。
(1)人材紹介会社が紹介にふさわしい人材をキープできていないこと。
(2)あなたの会社が欲しい人材像を明確にできていないこと。
書いてしまうと簡単ですが、「欲しい人材像を明確にする」のはかなりテクニックのいる作業です。
この方法については、次回にお送りする「実践・検証レポート」で詳しく紹介しますので、
今回は割愛させていただきます。
理由 〜その3〜 「人材紹介料が高すぎる」
この理由は、ごもっともだと私たちも強く思います。
現在、人材紹介会社の成功報酬は採用人材の年収の30〜35%が相場といわれています。
(相場ということは不動産とおんなじで需給バランスで高くなったり、安くなったりするということですね)
ということは、年収400万円の人材を紹介会社経由で採用すると、120万円から140万円の紹介料をキャッシュで支払わなくてはならないということです。
これは、高い。本当に高いです。
実際に人材紹介会社の紹介活動自体にかかるコストはほとんど一定です。
したがって、紹介料を一律価格にすることは理屈では可能です。
しかし、どの業界でも「商慣習」というものが邪魔をします。
もっと平たくいうと、「この料金で成立しているからいいじゃない」とうことです。
私たちも、人材紹介業を営んでいる会社のひとつです。
その私たちでさえ、紹介料は高いと思うのですからやっぱり高すぎるんですね。
ちなみに当社の人材紹介の成功報酬はどんな年収の人材であっても、一律50万円です。