スペシャル・コラム
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人が採れない本当の理由 その2
会社名:株式会社ビジャスト
投稿者名:代表取締役社長 西野 裕
「人材確保難倒産」時代の幕開け
 
「人材確保難倒産」時代の幕開け

前回で触れましたが、圧倒的に人材確保が難しい時代になって参りました。
まさに「人材確保難倒産」時代の幕開けです。
今このタイミングから自社の存続を保証してくれる唯一の経営要素「人材」の確保に、なりふりかまわず取り組まねば、5年後、いや3年後の御社は「押して知るべし」です。
業績に影響などといった生易しい事態ではありません。
考えなければならないのは「会社の存続」です。

向こう4,5年で300万人、10年内に600万人の労働人口減少が予測されています。何と600万人です。
日商会員企業が150万社ですから、1社平均4人換算ですか・・・・
原因は皆様ご存知の通り、「少子化」と「2007年問題」です。

最近食傷気味かもしれませんが、大学生の就職状況も大きく変化いたしました。平成15年3月卒業の数字ですが、卒業生に対し就職率は55%、2人に1人。
就職も進学もしない無業者比率が22.5% ほぼ4人に1人になってまいりました。
一方、企業側のアンケートでも、「新卒採用を振り返っての評価」として、「予定通りに確保出来た」と答えた企業は、53%。すでに2社に1社は予定通り人材の確保が行えてない現状となって来ております。

「いや、うちは新卒取らないし、そんなに期待してないし、取れなければもういいよ別に・・・・」
そんな声も聞こえてきそうですが、本当にそれで大丈夫なのでしょうか。
よくお考え下さい。
皆様方が期待する「中途即戦力」は、どこかで「新卒」であった方々なんです。新卒での社会入植者が少なくなっていますから、当然中途転職者の母数もどんどん少なくなっています。
しかも前回、ご説明させて頂きました通り、大手指向が高まっている層が年齢を重ねていきますから・・・
上流で起きていることは、そのまんま下流でも起こってくる事態です。

整理させて頂きますと、働く人の母数が減って来ています。その上、働く意思のない層が増えています。

さらに大きく変化している例を1つ・・・
顕著な現象の一つが、「ブログ」ですね。
新卒にしても、中途にしても、面接が終わったと同時に、就活ブログや転職ブログに書き込みが行われている状況です。それらの情報を元に、求職者たちは活動をしているのです。
企業情報の収集、エントリー時、面接時、「具体的かつ迅速な情報共有」が想像以上にすごいスピードで行われています。
「意思決定」は情報を多く持つ側に有利に傾きます。
「選考」活動は実は「選別」されている行為に大きく変化しているのではないでしょうか・・・

顕著な例をもう1つ・・・
現在、中途採用も新卒採用も行っていない企業であっても安心は出来ません。
人材の確保が難しくなってきている昨今、御社の社員さんにも、スカウトメールという他企業からの「誘い」が入って来ている可能性もあるのです。

いざ、人材の流動化が起こる前に、現在、採用を積極的に行っていない企業においても、長期間、ゆるやかに、求職者との関係を構築しておく場所が必要なのです。

採用は、「選ぶ立場」から「選ばれる立場」に変化しているのです。

採用のマーケットは確実に変化して来ています。時代に即した採用戦略をご提案させて頂きます。


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